ストレートネックとは?
頚椎(首)は7つの骨が積みかさなっています。
ストレートネックとは、頚椎1番から7番までの湾曲の角度が30度から40度といわれていますが、湾曲がなくなりまっすぐに近いストレートの状態をいいます。
ストレートネックは首の筋肉に緊張がある状態なので、血流や神経伝達にも影響を与えます。
首こり、肩こり、頭痛以外にもしびれや吐き気、めまいなど様々な不調が見られます。
「寝違いやすい」、「枕が合わない」と言った方もストレートネックである可能性が高いです。
最近では、スマホ首やスマホ猫背といった言葉もあるように「ストレートネック」の方が大変多いです。
ゲームによるお子さんのストレートネックも多くなっています。
上部頚椎
首を左右に動かす動きを担当
3番目以上の神経根が障害されると後頭部から側頭部の痛み、眼精疲労、目の奥が痛い、充血しやすい、コリからくる吐き気が出る。
脳幹部の延髄が頚椎1番の上にあるので、圧迫されることで自律神経の不調が出る。
頚椎1番
自律神経の不調
頚椎2番
自律神経の不調
目の神経と関係
花粉症が目にくる人、ドライアイ、目からくる頭痛
中下部頚椎
首を上下に動かす動きを担当
4番目以下の神経根が障害されると、腕や手のしびれ、むくみ、握力低下、背部痛等が起こります。
ちなみに頚椎3番
鼻と関係する神経が通っています。
花粉症が鼻にくる人、鼻づまり
3から5番には横隔膜を動かしている横隔神経が出ています。
呼吸の浅さが感じる方は上部頚椎とこのあたりの変位(頚椎のズレ)も考えられます。
頚椎5番から7番に変位がある場合が多いです。
頚椎6番
発汗、食欲、耳鳴り、頭痛
腕の動き
手首を返せない
頚椎7番
指の痺れ
⭐️全てが頚椎に関連しているわけではありませんが、こういった傾向が見られます。
椎間板ヘルニアの好発部位
骨と骨の間のクッションの働きをしている軟骨の椎間板が変形して、組織の一部が飛び出すことで神経根や脊椎を圧迫します。
主に腕や手の痺れが出現します。
①5番6番
②6番7番
③4番5番
の順にみられます。
顎が上がり、上ばかり向いているような姿勢の方は頚椎間の椎間板が潰れやすくなるといわれています。
加齢変化や外傷以外で、姿勢不良でもおこるので要注意です。
ストレートネックは体全体のバランスが大事
ストレートネックは、首の変位を整えたり、メンテナンスで枕を変えるだけでよくなるわけではありません。
私は、首の変位を確認して首局所の施術もしていますがそれだけで解決はできません。
首から下の土台部分をしっかりと整えることも大切です。
不調が出ている原因を深く検査しています。
一言でストレートネックと言っても原因はその方によって違うのです。